下界に先駆けて、高野山では紅葉シーズン。
あまりの見事さに、言葉を失うほどでした。
思わず車を止めてもらってさつえいさせてもらいました。
半年ほど、高野山に通いづめでしたが
間違いなく、一番美しい景色でした。
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ひらめき、について 5/5
私は今これまで味わうことの少なかったものを感じている。
何一つ確かなものはなく、私からみるに相変わらずの不安定さの上にあり
一喜一憂などできるはずもない現状ではあるものの
個が複数になり集団になることは力強く、中にいる者からすると素直に嬉しい。
嬉しさと同時にもうひとつの感情が沸き起こる。
夜な夜なひとり手紙を書いていたあの頃と違い、今私のまわりには
仲間と呼ぶべき者たちがいることに喜びを感じていたのだ。
ひらめき、について 4/5
同じ所作を通して、環境がどれほど激変したのかが身に沁みた。
手紙を通して得ていたあの熱量が、施主さんや職人さんをはじめとする
物件への情に変わっていく。
他人事が減り私事が増えていく家づくりは骨は折れるし逃げ道が少ない。
その反面、喜びはケタ外れでささやかな一言にさえ心は踊り
やっててよかったと何度も実感する。
今味わっている達成感に加えてまだまだ家づくりを通して感じ得る
旨味の伸び代はまだまだあって伝えたい衝動にかられるものの
今のたうち回る彼らをみて機をみて伝えようと口を閉ざすのだ。
ひらめき、について 3/5
時は流れ、今私は手紙を書いている。
とあるお誘い、お願いのための手紙である。
便箋と筆ペンを出せば自ずとあの頃を思い出すわけだが
向き合い始めるとあの頃と絶対的に違うことがあることに気がついた。
仕事の相談や報告で筆が進まないのだ。
誰もいない社内で延々と1人で筆を走らせたあの頃と違い、
今社内には夜遅くまで一緒に仕事する者も多く
また年齢的にも上の方になり、相談や報告を受ける立場になっていたわけだ。
ひらめき、について 2/5
今思えば、果てしなく感じる所業も
当時の私には武器も少なく極限まで少ない出来ることの中で
わずかながらも唯一と言っていい確かな手応えを感じれるものだった。
分母は100〜200、家づくりを手伝わせてもらえるのは年間で多くて10。
夜な夜な書いた手紙が功を奏して見学会でお会いできたり、
家づくりが進むことが決まると飛び上がるほど嬉しかったことを
昨日のことのように覚えている。
そのように進める家づくりは必然的にお互い熱を帯び、
引渡し時には比喩ではなく涙が欠かせない時間になった。
ひらめき、について 1/5
久しぶりに手紙を書いている。
かつて私が前職で営業設計にたずさわっていた頃、
資料請求や問い合わせをいただいた方々に対して
ブログと並行して行なっていたのが手紙を書くことだった。
私の手元には100〜200の住所と名前があって
18時になると便箋と筆ペンを取り出し徐に書き始めるわけだが
書き始めると筆が止まらず、気がつくと誰もおらず
ただ延々と一人で未来のお施主さんと向き合うのだ。
高野山の家、美装完了
美装も終わり、マックスに淋しい。 足繁く通った長い長い通勤路も、今では少し短く感じる。 身体に馴染んでいたんだなと実感する。 お施主さまの心遣いが本当にあたたかく、 いつになく助けていただいた現場になった。 忘れられない現場になった、というのは言わずもがな 高野山という場所が忘れられない場所になった。 わずかに残る工事があり、ひとまずそれで一区切り。 淋しくなるが、長い長いお付き合いが始まる。
🙏
旭区の家、休日。
休日の現場には独特の雰囲気がある。 前日というか、数時間前までの、 誰かのいた雰囲気と現場自身の進捗を表現するような 雰囲気だ。 社内で変な立ち位置にある私の休日は 平日だったり週末だったりしていて 職人さんのお休みの日に現場に向かうことも少ないわけで そんなシチュエーションでさっきのようなシーンに出会うのだ。 現場の工事内容も多岐に渡り、 さらに有難いことに数も少なくない。 抱える問題もういくつかあり、 それに不測の事態が発生などすれば 現役の現場に顔を出すことがままらなくなる。 そんな時、いつも現場を守ってくれるのが 社内スタッフだったり、職人さんだ。 特に、各現場の棟梁は工事内容的にも工期的にも影響力は多大なもので 心の底から感謝している。 休日の現場における昨夜の棟梁の残像を眺めながら おんぶにだっこ、じゃいかんと奮い立つのだ。
影響力の外側、について
誰がどう考えてもわかるようなことであっても、
立ち位置が変われば正義も悪も変わると
ドフラミンゴも言ってましたね。
とはいえ、なんとも惜しい。
自分さえ良ければ、という看板建築につきまとう
永遠の課題とも言うべきか
讃岐緑想の2階のチェアーに腰掛け愕然としました。
自分ではどうしようもない影響力の外側を減らすには
影響力を大きくするしかないありません。
どこまでいっても、内外があるわけですね。
羽曳野市の家、上棟
羽曳野市の家が、上棟を迎えることができた。 お施主さま、おめでとうございます。 関わっていただいた皆さま、ありがとうございます。 別件のトラブルで、上棟日に別現場に行かなばならず 大事な瞬間を棟梁に任せることになった。 私がいて、何か作業ができるわけではないが 職人さんのパフォーマンスを落とさない環境は作れる。 力とは、 目に見えるものだけではない。 はためくウェザーメイトプラスに、いつになく高揚感が溢れた。