住人がいて、商人がいて、山人がいて、家があって、店舗があり、自然がある。 建物間の距離と各用途で分けたであろう建物の高さをデザインすることで 生駒の山と空がぐっと中庭に近づく印象を受けます。 月並みな言い方ですが、「空が近い」のです。 近い空が一層その魅力を放つ工夫が、川の水面までレベルを落とした居場所で いつも見下ろしていた川の水面近くまで視線を落とすことで、空への意識も大きく変わります。 水平に広がる矢印の中、空と水面をつなぐ縦軸まで現れるわけですね。 つまり、町を歩いていると急に視界が開け、空を近くに感じる。 私の感じた「大東らしくない」という違和感は、この感覚のデザイン操作からくるもので 大東らしからぬおしゃれスポットなどというものとは一線を画すわけです。