気持ちや感情を言語化するのはものすごく大事です。
先日、
焼杉をやってもらっている大工さんのすごい所はなんなのですか?
と、聞かれました。
切り口がどうとか、ビスのとめ方や塗装のきれいさ、とか
口から出てくるまま答えていましたが
伝えたかったのは「人間」の話でした。
技術の高いだけの人でも、能力の高いだけの人でも、
私のこの感情は生まれないわけです。
技術や能力は、経験や知識なんかと同じで
やればやるだけ上がっていきますが「人間」の話はまた別です。
最も惹かれているのは、天井を決めないところです。
100点とれば、次は110点、120点と上を目指してくれます。
もちろん、工務店である我々との歩幅を合わせつつ
「こんなもんです」という上限を決めないわけです。
ここでいう歩幅とは、「予算」「工期」などの
お施主さんと工務店との約束事などについてです。
仮にも、チームと名乗るなら
お施主さんと工務店との約束事 、
つまり、この家づくりにおいて大事にしているものを
理解・共有しておくことは最低条件です。
約束事を無視して、上を目指されても困りますが
「自己満足」と「上を目指す姿勢」の違いをわかっている人は「強い」です。
安心して仕事をお渡しできるっていうのは、
現場監督というポジションからの意見としても
絶対に勝てるポイント、として読めますので、本当に心強いわけです。